もともとのつながりは、もっと早い時期でした。
以前の号にも書いたように、末野興産を設立する前、土建屋を営んでいたのですが住吉区の「田中土建」にトラックを持ち込んで下請けとして、仕事をしていました。
この、田中土建は「大阪府同和建設協会」(同建協)の大手で、社長が協会の会長を務めるなど業界の実力者でした。
大阪国税局の関係者が言うには・・
「相手がやくざと分かっているのに、わざわざ命を捨ててまで取り立てに行くものはいない。」
「大阪国税局のOBが末野興産の顧問税理士として、ニラミを効かしていた。」
ここでいうOBとは、元大阪国税局査察部次長で大阪南税務署署長を最後に退官した
「仲谷幸三氏」
末野興産事件に伴って、仲谷税理士事務所も家宅捜索を受けました。
私たち一般人が、電気・ガス・水道・家賃・ローン支払いなどが遅れると、数か月で清算されてしまい、場合によっては再起できないときもあります。
なぜ、末野興産が何年も渡って表に出ることなく引き延ばされたのか・・・
背景に、「暴力団」 「同和利権」「国税OB」
の三要素が着手できない「聖域」となってしまい、長期間摘発されることなく、時が過ぎてしまったようです。
<末野興産篇おわり>
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