許永中その3

それにしても、なぜ宗教施設を造ろうとしたのでしょうか?

 

 

イトマン事件で絵画取引とゴルフ場の件での特別背任、関西コミュニティでの脱税事件で逮捕・起訴され、保釈金3億円をで平成5年12月にシャバに出てきた許永中氏は、極真空手の大山倍達の葬儀に出たり、韓国釜山の地元市議に招かれたりと忙しい生活を送っていました。
ただ、保釈中の身であり、あまり表立って動く訳にもいかず資金的に行き詰ってきました。

 

 

当時、池田市旭丘の土地も大阪府、東京都、大阪市、神戸市、厚生省、と主に税金などの滞納のため、行政からの差押えと、韓国の銀行からも差押えられ、競売開始の準備がなされていました。
そうしたことから、宗教法人に名義を移した方が税金面で優遇されると考えたようです。

 

 

事件の陰に許永中あり・・・
そういう形容がぴったりと言ってよいほど彼の周りには事件が付きまといました。
その舞台は政界、財界、企業、暴力団をはじめ、スポーツ界などさまざまな人脈を伸ばしていましたが、いずれも何らかのトラブルに顔を出す、という形での参入でした。
後に、「三豊恒産」への債権回収を妨害したとして警視庁捜査四課に摘発され、日本レース株買い占めで名を馳せた「岡本醇蔵」氏もその人脈の一人で、彼は大ヒットしたコミック「嗚呼花の応援団」の主人公「青田赤道」のモデルとされています。

 

 

話は少し横道にそれますが、このコミックに出てくる「南河内大学」は近畿大学応援団がモデルと言われたり、阪南大学がモデル、と言われたりしていました。

 

 

 

岡本醇蔵氏本人の弁では、ベースとなるモデルは近畿大学応援団で主人公は岡本氏自身とのことで、当時阪南大学に「青田赤道」という人が実在していた、とのことから近畿大学と阪南大学の2校が出てきているようです。

 

 

ともあれ、前述の日本レースをはじめ、イトマン、セゾン、東海興業、飛鳥建設、近畿放送(KBS京都)雅叙園観光、有豊化成(富山化学子会社)を焼き畑方式で食い尽くすとゼネコン新井組のテッポウ株事件(証券会社に株売買の注文を出しながら決済をしない)と新たに畑を見つけては焼いていく処世術を発揮するのでした。

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