地上げのやり方教えます エスポ ライトプランニング事件13

三和銀行の渡辺頭取の実兄が代表取締役を務めていた「辰興」という会社があり、東京都品川区荏原2丁目にある約225平方メートルの土地を89年4月、都内の不動産業者に約15億2千万円で売却。

 

この際、譲渡益の出ない取引を装うため、帳簿上は辰興が取得したときの価格である約8億円で転売したことにし、差額の約7億2千万円は、不動産業者からの架空の借入金として処理。

 

また、国土法にもとづく届け出は約15億2千万円より安い金額である約13億6千万円にして提出しました。

 

土地取引は、当時の三和銀行東京本部審査部長が不動産業者に持ちかけたもので、転売直後、三和銀行系列のノンパンクがこの土地を担保にその不動産会社に約10億円を融資しました。

 

この土地はその後、ライト社に転売されたのです。

 

実兄ほ八五年から、辰興の代表取締役を務めていたが、土地取引の1週間前に代表表取締役を退任。

 

当時、辰興は、経営不振で資金繰りが苦Lく、実兄の退任の直前の89年3月、この土地を担保に三和銀行が3回に渡り計約1億円の融資をしていました。

 

エスポの伊藤社長に持ちかけた際総額15億円の手形のリストを示し、「頭取の実兄がやっている辰興という会社が15億円ないと助からない。土地を担保にとって融資してほしい」と依頼。

 

そこでエスポは、15億円貸すということを条件に約8億円で土地を買い、約7億円を辰興に貸し付けるという形にしました。

 

取引終了後、三和の審査部長がエスポにお礼の挨拶訪れ支援を約束しました。

 

実兄である渡辺幸男氏も辰興の代表取締役の名刺を持って来社し、エスポ伊藤社長に会いに来ました。

 

それ以降三和からエスポへの融資は激増。

融資残高は90年3月末には292億円、同年9月末には332億円となりました。

 

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